2006-12-19IT企業の見極め方は?
■ [FreeTalk][★][▲]もうすぐ就職活動シーズン・PGの為のIT業界の内幕と企業の見極め方

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※本文にリンク追加、記事編集しました。
※匿名さん、はてなポイント送信ありがとうございました。
※続編はこちら
IT業界への就職活動のヒント(強烈な質問編)
http://hamasta.g.hatena.ne.jp/hamasta/20070119
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もうすぐ学生さんの就職活動シーズンですね。
今はblogが花盛りなので、有名人がこれでもかというくらいに
就職活動についてのアドバイスをblogで書いてくれるので、
学生さんは情報収集で困ることはあんまり無いのではないかなぁと思います。
blog以外だったら、以下のサイトを見ておけばまず間違いないですしね。
みんなの就職活動日記
2ちゃんねる 就職板
http://money4.2ch.net/recruit/
2ちゃんねる 情報システム板(IT企業限定)
ところで、IT業界、特にプログラマーなどの【開発業務】を目指す人にとっては、
↑これらの情報を見れば見るほど不安になってくるのではないかなと思います。
なにしろ日本一の巨大BBSである2ちゃんねるの就職板では、
「IT業界はブラック」「ITは偽装請負」
「IT業界は激務薄給」「ITはドカタ」
などのスレッドが(長年に渡って)飛び交っているからです。
そこで今回は、このギモンにid:hamastaなりに答えてみようと思います。
Q. IT業界は激務というのは本当か?
A.本当です。(ただし開発職限定)
いや、まだ待って下さい。ここからが大事なんですよ。
IT業界と言っても物凄く幅が広いし、業界全体をわかっている人なんているわけが無いんです。
ただし、いろいろな人、特にソフトウェアの開発業務に携わった事のある人が
総じて「きつい、汚い、臭いの3K」などと自虐的に書く事があるんですね。
特にPG(プログラマー)が「残業月200時間の連続」だとか、「土日休日無しで3ヶ月連続出勤の終電始発当たり前」とか、
極めて過酷な勤務実態のお話が伝説のように語り継がれて
徐々に世間に広まっていったわけです。
ええ、id:hamastaの身近でもこの両方ともありましたとも。ガクガクブルブル。
(ちなみに、営業や事務職は当然ながら開発職とは全然異なります。天国と地獄くらいの違いがあるように見えましたね。)
そこで肝心なのは、何故プログラマーがこのような激務を要求されるケースが多いのかという点です。
何故かこの点について書かれている事があんまり無いようなので、
今回ちょっと考察してみることにしました。
こういった場合に大事なのは、事実を1つ1つ列挙していくことです。
全てを頭の中で考えようとしないで、書き起こす事で見えてくるものがあるんですね。
(数学の問題を解く時に、変数を用紙の余白にメモるのと一緒です。)
事実:
●現在のコンピューターが世界に普及し始めて、
まだ数十年しかたっていない。
●コンピューターのソフトウェアがビジネスとして成立し始めてから、
まだ20年そこそこしかたっていない。
(ビルゲイツさんは、ソフトウェアをライセンスするビジネスにより財を築いた天才です)
●上の2つの事実から明らかなこと、それは、、、
★「世の中のほとんどの人は、コンピュータの素人である」
→当然ですね。農業や建築とはわけが違います。
★「IT業界にいるほとんどの人も、コンピューターの素人である」
→エエエェェェ(´Д`)ェェェエエエ
そんな馬鹿な!! と思うかもしれませんが、実際この通りなのです。
まだありますよ
●コンピューターのソフトウェアを作る作業は、定式化されていない。
→野菜を栽培したり、家を建てたりするほどには、熟成されていないんですね。
(ハードウェアの分野は全く知らないので、今回は触れません。きっと誰かが書いてくれるでしょう♪ トラックバック下さい♪)
●コンピューターにより生まれる付加価値、生産性の向上を測定する手段が乏しい。
→パソコンのおかげで確かに便利になったけれど、何がどれだけと聞かれると難しいですね。
以上の事実から、次のような重大な事が(id:hamastaには)わかります
●コンピューター・ソフトウェア・そこから生まれるサービスをビジネスとして成立させることのできる人は★物凄く少ない★
テストには出ないし誰も教えてくれないけれど、↑これは物凄く重要な事です。
はっきり言って、コンピュータの中でも特にソフトウェア業界は
【まだまだ黎明期】だと見ることができるわけです。
業界内でも大半の人はPCの素人で、またソフトウェアを作るのにどれだけ時間と手間がかかるかはっきりせず、
さらにコンピューターによる付加価値の発生を定量的に見積もれないのならば、
それをビジネスとして成立させるのは極めて困難ということになりますね。
※ソフトウェアの業界全体が黎明期ということは、個人や小さな企業にとっては
【ビッグチャンスが転がっている】ということにもなります。
(既に成熟してしまった産業では、個人が起業していきなり大成功するなどいうことは難しそうですものね。)
↓ネット企業が広告の威力を上手く使えば、、、というお話。
Life is beautiful (←元IE4の開発者さんだそうです)
AdSense と アフィリエイトが可能にする「チープ起業」革命
http://satoshi.blogs.com/life/2005/08/adsense_.html
(WIndowsのTIPS:Shiftキーを押しながらクリックすると、新しいウインドウで開きますよ。)
(余談)↓匿名掲示板というWebサービスをビジネスとして成立させ、ついに年収が日本の総人口を突破したらしい2ちゃんねるのひろゆき氏は、
一見とぼけていますが【ソフトウェアビジネスの超天才】と見ることができますね。
「暇だなあ」で会社を設立。2chに至っては、ただの趣味。
http://promotion.yahoo.co.jp/charger/200612/contents03/theme03_02.php
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話を戻します。
するとソフトウェアを作るというビジネスに当たって何が起こるのか?
もう大体おわかりだと思います。
そう、時間と金額の叩きあいですね。
売るほうも買うほうも関係者全員が素人なわけですから、
お互いにわかったフリをしてわかったような見積もりを出して、
発注したり受注したりするわけです。
その皺寄せは、【全て開発現場に殺到】する事になります。
そもそも今まで一度も作った事の無いソフトウェアを作る場合、
厳密な見積もりなんて不可能なはずなのですが、
「そこをなんとか」で押し通してしまうわけです。
その結果
「もう受注しちゃったから期限までにとりあえず動くものを作って」
というような、どこかで見た風景が日本全国、いや
世界のあちこちのソフト屋さんで展開されることになるわけです。
※特に日本においては、カルロス・ゴーンさんの言うように
マネジメントという分野が欠如していて
合理性を無視した精神論が横行するらしく、
結果として開発現場が火の車になる事が多いわけですね。
(ソフトウェア生産におけるリソースは人的稼動に集中するわけですが、
そのマネジメントがあまりにも不自然で非合理的な為に、
どこの企業でもソフトウェア開発にはトラブルがついて回るわけです。)
※追記
そもそも現在のIT業界では、【経営層の人たちからしてソフトウェアの素人】である事が多いのです。
学生さんには、にわかに信じられないかもしれませんが、本当ですよ!!
若き日のビル・ゲイツのように、BASICインタプリタを自力で作り上げられる程度の開発能力を持った経営者は、少なくとも日本の
既存の大手有名企業には【ほとんどいない】と考えて差し支えないのではないかと思います。
Wikipedia ビル・ゲイツ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B2%E3%82%A4%E3%83%84
>二人の寝食を忘れたプログラミングの結果BASICは完成する
マイクロソフトが世界一のソフトウェア企業になったのは、決してただの幸運や偶然では無いんですね。
どうやら経営者にソフトウェア業界の幸運をわしづかみするだけの基礎的能力があって始めて、飛躍的な成長を遂げる事ができるみたいです。
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きりが無いのでこの手の話は程々にしましょう。
さて、それではこれから就職活動をする学生のみなさんは
一体何を基準に企業を選べば良いのか?
ズバリ書いてしまいましょう。
※以下の基準は、IT業界の特に【ソフトウェア企業限定】です。
(同じIT業界でも、インフラ屋さんとかハード屋さんには全然当てはまりませんよ!! インフラ屋さんもハード屋さんも、ソフトウェアよりは歴史が長いですから、、、)
これからPGとして働きたい人が参考にして下さい。
★年功序列型の組織では無いこと
(過去に年功型の人事制度を採用していてもダメです)
◆過去5年間、一度も単年度赤字に転落していないこと
(財務的な安定が極めて重要です できたてベンチャー企業は除きます)
◆資本的に独立しており、経営者は長期的に安定して
経営活動を行える環境にあること
(つまりグループ企業の子会社等では無い)
株主構成を必ずチェック!! 特定個人の比率が大きい場合も要注意です。
★過去3年以内の離職率が全て年間5%以下であること
(ベンチャー企業は除きます、従業員数100名以上を目安にして下さい。 またこの手の情報は公開されないのが普通なので、会社説明会の時に必ず質問して下さい。「御社の昨年度の自己都合離職率は?」という感じです。)
◆派遣社員の比率が10%以下であること
★ユニークな自社製品、サービスを提供していること
(請負・受託が業務の主体では無いということです。たまに「派遣で無く請負主体です」と宣伝している企業がありますが、これもダメです。)
★経営者は友達が多そうな人であること
(!!突然、毛色の違う項目ですね。要は経営者の資質が極めて重要ということです。
下のリンクにもあるポール・グラハムさんは、成功した企業の創業者がたいてい複数人であると指摘しています。)
◆平均年齢が若いこと≒40歳を超えていないこと。
(従業員数20人以下の振興ベンチャー企業の場合、できれば社長以下大半が20代30代だけで構成されているくらいのほうがいいかもしれません。ただしこの項目はソフトウェア企業の中でも【日本企業限定】です。日本には「年功序列」という極めて生産効率の悪い制度が存在しますので、、、
あと勿論、若い人主体でも離職率の高い所は論外です。自己都合離職率が年間5%を超えていたら危険水準です。)
◆従業員の男女比が7:3~5:5の間であること
(→男女比が極端に偏っている職場は「何か問題がある」と見て間違いないです。例えば男性比率90%以上の場合、事務などの一見生産活動に寄与しなさそうな業務が軽視されていると考えられます。
↑技術職の人は、往々にして間接的な業務を軽く見る事があるんですよ。
例えば事務を全部パートや派遣社員に丸投げしていたり、、、
そして何より、異性の少ない職場では気分もイマイチ乗りませんよね!
例えばライブドアだって、従業員の約25%は女性なんだそうですよ。)
◆採用試験の時に自社独自のテストを使い、また面接では一人一人とじっくり話をしていること。社内の様子を見学でき、現場の人に仕事内容を説明して貰える事。
(中途経験者を募集していない企業にも注意して下さい。そういった企業は強固な年功序列体質である可能性があります。)
↑どうでしょう?
今はピンと来ないかもしれませんが、そのうちわかる時が来ると思います。
ただし少人数のベンチャー企業は上記の項目に当てはまらない事が多いです。
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※追記:
注意!!
そもそも、↑上の項目をすべて満たすような素敵な企業はほとんで無いはずです。
日本には250万社以上の法人があるらしいですが、その中でもほんの一握りの企業だけが
ミラクルを起こせる組織体制
↑ビジョナリーカンパニー2を読んでみて下さいね♪
なのではないかな~と思います。
(純粋なソフトウェア企業で言えば、多分100社も無いのでは、、、)
上のほうで考察した通りIT業界はまだまだ黎明期であり、
この先数十年かけて淘汰が進むと考えると、
もしもうっかり間違えてハズレ企業に入ったら
【がけっぷちの20代】【泥沼の30代】【リストラの40代】
とデフレスパイラルな人生を過ごすハメになってしまうかもしれません。
なにしろ上に書いたとおり開発職には
「関係者みんながソフトウェアの素人であるがゆえのしわ寄せ」
が殺到しますので、、、
なるべく沢山の会社を見て、最初の就職先を決めて下さいね。
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他に追加するとしたら、ベンチャー企業とあるべきソフトウェア開発環境について書かれた以下の文章がオススメです。
スタートアップを殺す18の誤り Paul Graham / 青木靖 訳
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/startupmistakes.htm
ジョエル・テスト Joel Spolsky ジョエル・スポルスキ
http://japanese.joelonsoftware.com/Articles/TheJoelTest.html
開発抽象化レイヤ Joel Spolsky ジョエル・スポルスキ
↑必ずしもベンチャー企業に行くべきと薦めているわけではありません!!
注意してくださいね。
特に「ジョエル・テスト」と「開発抽象化レイヤ」は印刷して熟読してみて下さい。
世の中のソフトウェア企業で、この記事の通りにマネジメントを行っている企業はほとんど無いはずです。
マイクロソフトを超えられそうな(Googleのような)企業が長く出現しなかったのも、日本のソフトウェア産業がゲーム業界以外は外国にボロ負けしているらしいのも、マネジメントという概念が存在していないからではないかと思わせるに十分な内容です。
↓ほとんどのベンチャー企業は、【単にビジネスモデルが弱いだけの中小企業】だという話が書いてあります。
最速配信研究会: ベンチャーを志向するということ
↑ビジネスモデルが弱いとはどういうことか?!
それはつまり、分業体制や資金と稼動の管理手法が確立されておらず、
【マンパワーに頼った競争力の無い商売をしている】ということです。
ですから、長時間勤務で人の稼動がすり減らされ、辞める人が後を絶たず、
その組織は業界内で成長を続けることができなくなります。
派遣や請負業務に頼っている企業がこれに該当します。
このあたりの話はまた別の機会に、、、
とりあえず学生さんがベンチャー企業を候補に入れる場合は、慎重に慎重を重ね、業界内の沢山の人のアドバイスを貰ったほうがいいと思いますよ。
新卒の場合、よほどの優良企業と確信できなければ、創業3年以内・従業員20名以内の振興ベンチャー企業に行くのは避けたほうがいいでしょう。
これから就職活動で会社説明会に行く際には、
上記の項目を印刷しておいて、質疑応答の時に
これらに絡めた質問をバンバンしてみるといいと思いますよ♪
ほとんどの企業の採用担当者は、どこかで必ずしどろもどろになるはずです。
(特に離職に関して、「昨年度の自己都合の離職率/実数は?」「結婚に伴う退職者を除くと、、、」の人数などを質問してみて下さい。
ほかには、【管理職の比率】を尋ねてみるのも面白いですよ。もし20%を超えていたら、、、
あとは、会計担当者がいること←経理とは別です! 顧問弁護士がいること、などなど。。)
会社説明会では、遠慮なくこれらの質問をしてみて下さいね。
重ねて書きますが、従業員数100名以上の企業なら年間離職率5%で危険水準です。
上の項目を見て気付いたかもしれませんが、技術的な事に関する項目が
1つしかないですね。
つまり、技術が最も重要なのではなく、企業を選ぶ時には他にもっと大事な事があるというわけです。
例えば、どうも人間というのは歳を取ると攻め気が無くなって
【「若い奴らを使って稼げばいいや」】みたいな怠惰な気持ちが生まれて来るようになるらしいです。
ですから上の項目では、こういった日本独自の非合理的な習慣を避ける為に、平均年齢についての記述もあるわけです。
技術を売りにする会社よりも、「人材の素晴らしさ、定着率の高さ」を
売りする会社に注目してみて下さいね。
(そういえば、はてなという会社は、昨年の時点でまだ一人も辞めた事が無いと
d:id:jkondoさんがどこかの記事に書いていたような、、、本当だとしたら凄いですね。)
そしてまたソフトウェアに関わりたい人は、↓のような
ストレートフラッシュが揃いそうな組織を探してみて下さい。
ソフトウェア産業全体としては欧米にボロボロに負けているらしい日本ですが、
きっと1つや2つはミラクルを起こす会社というのがあるはずです。
江島健太郎 / Kenn's Clairvoyance
ぼくにとって「自分がいけると思うこと」と「自分がやってること」がここまで完璧にシンクロしたのは人生初(当社比)で、しかもメンバー全員がそう思っているという状況で、「天の時」「地の利」「人の和」がストレートフラッシュで揃ったような霊感を得てるわけ。
↓この本は、就職活動前に必ず読んでおくと良いと思います。書評を見るだけでもいいですよ。要は、口では【成果主義】と言っている企業の大半は、実際には【年功序列制度を維持している】のです。それを理解した上で就職活動に臨むと、全く違うものが見えてきますよ。
書評「若者はなぜ3年で辞めるのか?」
http://blog.livedoor.jp/hama1010/archives/50758011.html
> 外資系経営コンサルの話「日本企業でのキャリアは我々は評価しない、あれは本質的にはマックのバイトと同じだから。」
↑マックのバイトと同じ、、、という意見はかなり衝撃ですね。
そしてまた、日本企業に勤める中堅クラスの管理職の人は、この意見に反論せずにはいられないと思います。何故かと言うと「まさに図星だ」「痛い所を突かれた」と内心思ってしまうからです。
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